INITIATIVES FOR SDGs SDGsへの取り組み

INITIATIVES FOR SDGs SDGsへの取り組み

SNPグループは、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、事業を通じて社会の課題解決に取り組んでいます。

SDGs 17の目標

SDGsとは

SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」)とは、 2015年9月国連サミットで採択された、国際社会が2030年までに持続可能な社会の実現を目指すための具体的な目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、各国の政府・企業・市民社会に対し全世界的な行動が要請されています。

TOPICS:01

地球環境に配慮し、
SDGsへ貢献する“環境印刷”

「用紙」「インキ」「印刷方式やシステム」この各要素すべてに、環境に配慮されたものを採用していく、それが新日本印刷の「環境印刷」です。

ご発注いただく印刷物の製造において排出される温室効果ガスが算出可能(水なし印刷)※

当社では「水なし印刷」における温室効果ガス排出量を算出し、数値として可視化することができます。それにより、お客様の事業における温室効果ガス排出量削減プランへのサポートや、排出量を削減するご提案が可能です。

温室効果ガス排出量削減 例
SBT(SMEs)認証取得

SNPは、当社が掲げる温室効果ガスの削減目標が、パリ協定「2.0℃目標」水準に整合した目標として国際的イニシアチブ「SBTi」より承認され、SBT(SMEs)認定を取得しています。科学的根拠に基づいた2030年度温室効果ガス削減の数値目標を設定し、目標達成を実現するためのロードマップを策定・実行していくことで、持続的な未来を見据えた脱炭素社会実現への取り組みを更に推進いたします。

SNPの温室効果ガス(GHG)
排出量削減目標
基準年 2020 → 目標年 2030 温室効果ガス-25% 基準年 2020 → 目標年 2030 温室効果ガス-25%
  • | Scope.1*/Scope.2*における温室効果ガス(GHG)排出量を[25%]削減します。
  • | Scope.3*に対しても温室効果ガス排出量の算定を行い、削減に取り組むことをお約束します。

*Scope.1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出 *Scope.2:他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出
*Scope.3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)であり、サプライチェーン全てにおける排出


SNPの温室効果ガス(GHG)
排出量の推移
2020年 2,153,436kg → 2021年 2,076,617kg → 2022年 1,999,010kg → 2023年 1,800,078kg 2020年 2,153,436kg → 2021年 2,076,617kg → 2022年 1,999,010kg → 2023年 1,800,078kg
SBT認証とは?

SBTとはScience Based Targets(科学的根拠に基づく目標)の略称で、SBT認証はパリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標の認証です。気候変動等の環境分野に取り組むCDPやWRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)の4団体が設立した国際的なイニシアチブ「SBTi」により設定されました。

SBT Webサイト スクリーンショット https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action open_in_new

01. PAPER

FSC®森林管理協議会の
COC(加工流通過程)認証を全社取得

世界的な基準のもとで適切に森林管理された認証林からの木材や、再生資源、およびその他管理原材料から作られた「FSC®森林認証紙」。健全な森林の育成をサポートしつつ、ご要望にあった用紙をご提案します。

02. INK

大気汚染を防ぎ、美しい空を守る、
ノンVOCインキ

ノンVOCインキとは鉱物油を1%未満に抑え、人体に有害なVOCの放出を最小限に抑えたインキです。
VOCが大気中に放出されると光化学スモッグの原因になり、環境にも人体にも有害です。従来の植物油インキ(ベジタブルインキ)にはVOCが15%含まれていましたが、インキの改良が進み、VOC成分を1%未満に抑えたノンVOCインキが開発されました。「水あり印刷」を「水なし印刷」に変えるだけでも、VOCを4分の1に減らせますが、ノンVOCインキとセットで印刷すれば、10分の1にまで激減させることができます。
※VOC(Volatile Organic Compounds)=揮発性有機化合物

03. SYSTEM

水質汚染を防ぎ、豊かな水を守る、
水なし印刷

通常のオフセット印刷(=水あり印刷)では、水と油が反発しあう性質を利用しており、使用する「刷版」は、インキがつく場所とインキがつかない場所を刷り分けるため、印刷時に「湿し水」を大量に使用します。
この「湿し水」には有害物質が含まれているため、使用後廃液として処理され水質汚染の原因となってしまいます。水なし印刷では「湿し水」の代わりにシリコン層がインキを弾くため、「湿し水」を必要とせず、有害な廃液が出ません。

排出したCO2を相殺する
カーボン・オフセット

どんなに環境に配慮した資材や印刷方式を採用しても、印刷機の電力など、どうしてもエネルギーは消費し、結果的にCO2 (※1)を排出してしまいます。そこで、新日本印刷では、排出した温室効果ガス(CO2換算)と同量の排出権クレジットに対価を払い相殺することで、実質的にCO2ゼロで印刷するプログラム「カーボン・オフセット」をご紹介しております。
※1.厳密にはCO2(二酸化炭素)以外の温室効果ガス(一酸化二窒素、メタン、代替フロン、六フッ化硫黄等)も排出される可能性がありますが、そのすべての通称としてCO2という言葉で定義しています。

複数のカーボン・オフセットクレジットをお選びいただけます。

[排出削減型]東北の削減事業を通じて復興支援にも貢献

経済産業省所轄の「国内クレジット制度」の一つ「被災地復興支援型国内クレジット」などを選択できます。東北地方の削減事業から創出された排出権クレジットをカーボンフリーコンサルティング株式会社を通じて活用することで、東日本大震災の被災地における資金還流を促し、環境と復興支援両方に貢献できます。

[森林吸収型]「more treesの森」を通じて行うカーボン・オフセット

「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行う、森林保全団体more trees(モア・トゥリーズ)。同団体が保全活動を進める「more treesの森」が吸収したCO2による森林由来のカーボン・オフセットクレジットを活用することで、森林保全や気候変動対策に貢献できます。

「カーボン・オフセット6,000トン達成記念優秀会社表彰式」最優秀賞受賞

2019年6月6日に、一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)の「カーボン・オフセット6,000トン達成記念表彰」にてCO2削減量が最も秀でていた企業として、新日本印刷株式会社が最優秀賞を受賞いたしました。

TOPICS:02

あらゆる工程において、
地球環境に徹底的に配慮した
“生産体制”でSDGsへ貢献

「環境優良工場」として
最高賞の経済産業大臣賞を獲得

羽田東京工場は、「第10回印刷産業環境優良工場表彰」で最高賞の経済産業大臣賞を獲得しました。 環境配慮型印刷に特化した設備や各種認証の取得、工場の廃棄物を100%リサイクルする「ゼロ・エミッション」の取組みが評価されるとともに、環境コミュニケーション活動、カーボン・オフセット活動における大きな貢献実績、環境保全改善活動の取組みが模範的な工場であると認められ、業界のモデル工場として総合的に判断されました。

各種認証取得等による、
環境マネジメントシステム

羽田東京工場では、多数の環境認証を取得しています。認証された取り組みはさらに定期的に見直し・改善していくことで、工場の環境マネジメントシステムの継続的改善につなげています。

ISO14001ロゴマーク

ISO14001取得
環境に配慮して企業活動を行っているかを判定する国際規格であるISO14001を取得しています。

FSC®ロゴマーク

FSC®森林認証
印刷紙が適切に管理されているため、FSC森林認証紙が使用できます。

DBJ環境格付ロゴマーク

DBJ環境格付け
日本政策投資銀行により、環境に対する配慮が優れていると評価されています。

Clear Skyロゴマーク

Clear Sky サポーター
世界最高水準の快適な大気環境の実現に向けて、東京都が実施する、大気環境を改善に取り組む「Clear Sky サポーター」に登録しています。

KAGAWA SDGsロゴマーク

かがわ地方創生SDGs
香川県が創設した「かがわ地方創生SDGs登録制度」にて、事業者登録をしています。

グリーンプリンティング認定ロゴマーク

グリーンプリンティング認定
環資材と製造工程の両方で、(社)日本印刷産業連合会の環境基準をクリアしています。


グリーンプリンティング認定制度(GP認定制度)は、日本印刷産業連合会が制定した印刷産業界の環境自主基準「印刷サービスグリーン基準」を達成した工場・事業所及び資機材を認定する制度であり、環境マネジメントシステムです。環境経営に積極的な印刷関連企業として推奨するとともに、同基準に適合した印刷製品にグリーンプリンティングマーク(GPマーク)を表示することにより、環境に配慮した印刷製品が広く普及することを目的としています。新日本印刷は2010年に登録認証を受け、更新を続けています。

    東京支社
  • 1.登録日   2010年03月24日
  • 2.登録更新日 2016年09月26日
  • 3.登録証番号 B10138

エネルギー資源の有効活用

当社では「電気」「都市ガス」「水道」「軽油」「ガソリン」の使用量を常時計測・監視しています。各エネルギーの使用により排出されたCO2量は生産高千万円毎の排出量に換算・グラフ化し、経年の推移を把握しています。エネルギー資源を有効に使っていくため、今後も引き続き省エネ設備の導入、生産効率の向上に積極的に取り組んでまいります。

リサイクル率を向上させる
ワークフロー構築

排出物の再資源化率を100%に近づけていく「ゼロ・エミッション(zero emission)」を目標に、羽田東京工場では、ワークフローを構築し、全ての不要物に対して、その処理方法を厳しく定めています。リサイクルのワークフローでは、「断裁くず」「ヤレ紙」「ワンプ」「PPバンド」「ストレッチフィルム」「PS廃版」「アルミ」「レンタル 廃ウェス」など、徹底的に細かく分別し再資源化。また、そのままでは再資源化できない廃棄物も、「PS現像廃液」「廃油」「廃インキ」「廃プラスチック」「木くず」「紙くず」「ガラス・陶磁器くず」「鉄くず」「OA機器」と分類し、破砕・焼却などの後に有価物として売却するなど、資源ごとに専門の回収、処理のフローを構築しています。

TOPICS:03

あらゆる人にやさしい、
ユニバーサルデザインで
SDGsへ貢献

誰もがわかりやすい
「メディア・ユニバーサルデザイン
(MUD : Media Universal Design)」
を提案

当社では高齢者・色覚障がい者・子ども・外国人なども含め、誰にでも見やすく、伝わりやすくするための手法である「メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)」を提案いたします。

MUD手法例

色覚には個人差があり、色の識別が困難であったり、 実際の色とは異なる色に見える色覚障がいの方がいます。さらに、視機能は誰しも加齢によって衰えていくため、健常な視機能の持ち主でも白内障の進行などにより色の見え方は少しずつ変化していきます。そういった様々な色の見え方に配慮し、 配色や文字組版などデザイン上の工夫をする必要があります。
当社ではMUD教育検定認定を受けたデザイナーによるデザイン、アドバイスを行っております。

【例】
高齢者(白内障患者)が読みやすいデザインをご提案
Before 補聴器パンフレット メディア・ユニバーサルデザイン適用前イメージ
  • 白内障患者の視界は明度が高く見えるため、 明るいトーンの配色は全体的に白飛びして見える。
    また、黄味がかったようにも見えるため、 商品画像が背景に溶けこんでしまっている。
  • 文字のサイズが小さく、線が細いフォントのため、文章が読みにくい。
After 補聴器パンフレット メディア・ユニバーサルデザイン適用後イメージ
  • 紙面全体のコントラストをはっきりとさせる。
  • 背景に明度差をつけるため、 濃い青色を使用する。
  • 「UD(ユニバーサルデザイン)フォント」を使用して読みやすさを重視。
MUDが必要とされる主な機関
教育機関

・教育機関 ・出版社
・教材メーカー
・玩具メーカーなど

公共性の高い機関

・官公庁 ・公共交通機構
・新聞社 ・電力/ガス/水道
・病院 ・公共施設など

危険、用法の告知機関

・薬品 ・食品
・機器の取り扱い
・建築/製造現場 ・標識類
・ハザードマップ類など

情報の公平性が
求められる機関

・企業のIR情報
・金融機関
・生保・損保会社など

これからの共生社会に
対応するデザイン

令和3年に障害者差別解消法が改正され、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。障害のある人もない人も分け隔てなく活動できる社会を実現するための配慮が、事業者には今まで以上に求められています。
デザインにメディア・ユニバーサルデザインの考えを取り入れることにより、様々な特性を持った人々に分け隔てなく情報を届けることを、当社は実現します。

障害者差別解消法とは

全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月に制定された法律。
(参考:内閣府HP https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

TOPICS:04

“事業継続計画・組織体制・働き方”
における、SDGsへの貢献

合理的配慮リーフレットイメージ
事業継続計画(BCP)

全国4拠点を連携することで、もしもの時も安心・安全な体制を構築しています。東西の生産拠点でデータや作業を共有可能なため、災害時や資材調達が困難なときでもすばやく生産ラインを復旧できます。日本は、首都直下地震被害等のリスクに直面しています。そのような大規模地震や津波災害が発生した場合でも当社を支援していただいているお客様をはじめとするステークホルダーのみなさま、そして従業員の生活にも影響を及ぼさないよう、BCPを策定しその運用を維持するための体制を構築しています。

キャリアサポート

海外で行われる世界最大規模のアートやクリエイティブ、印刷等の見本市への視察・参加を継続的に行っています。グローバルな視点を養うとともに、世界における最先端の技術・製品・サービスを肌で感じ続けることで、新しいアイディアをフィードバックし続けることが可能になり、事業を持続的に成長へと発展させていきます。

その他SDGsへ貢献する
組織体制・社内制度
17.パートナーシップで目標を達成しよう

パートナー企業の提携を通じ開発途上国の支援実施
(開発途上国の植林や雇用を生み出す活動をサポート)

5.ジェンダー平等を実現しよう

積極的な女性の管理職登用

5.ジェンダー平等を実現しよう

男女ともに長期的に働きやすいよう、産休や育休、時短勤務等を実施

5.ジェンダー平等を実現しよう

働きやすい環境づくりを行うため、コンプライアンス室を社内に設置

8.働きがいも経済成長も

働き方改革として残業時間の削減を推進

10.人や国の不平等をなくそう

性別・国籍に関係なく、同一の条件・待遇にて雇用

3.すべての人に健康と福祉を

社屋での喫煙規制を実施

3.すべての人に健康と福祉を / 4.質の高い教育をみんなに / 11.住み続けられるまちづくりを

TOPICS:05

“社会貢献活動”における、
SDGsへの貢献

社会貢献/アート・スポーツ支援

国際現代美術の芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」等のアートイベントや、B.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチーム「香川ファイブアローズ」、JリーグJ3プロサッカークラブ「カマタマーレ讃岐」、Jアイス・ウエスト・ディビジョン所属のアイスホッケーチーム「香川アイスフェローズ」などへの支援・アスリート雇用など、アートやスポーツ振興を通じ、地域に根ざした社会貢献に努めています。

瀬戸内国際芸術祭 香川アイスフェローズ 香川ファイブアローズ カマタマーレ讃岐
その他SDGsへ貢献する社会貢献活動
3.すべての人に健康と福祉を

サンポートトライアスロンに協賛、また社内でチームを結成し、毎年参加

4.質の高い教育をみんなに

教育機関と協力し、高校生を対象とした職業体験を毎年実施

4.質の高い教育をみんなに

こどもが国語や読書に向き合うプロジェクト等を行う、香川県三豊市の「みとよ未来創造塾」への協賛をはじめ地域の教育活動の支援

11.住み続けられるまちづくりを

地域の企業、警察と協力し交通事故防止の為の勉強会や、啓蒙運動を定期的に実施

11.住み続けられるまちづくりを

災害時の避難場所の提供による人々の保護など、被災者数を減らす体制を整備

環境配慮やSDGsの取り組みを
伝達するアニメーションコンテンツ

なぜ環境印刷なのか?特設サイト「EHON」 なぜ環境印刷なのか?特設サイト「EHON」